成人式の歴史
成人式の起源は古く、奈良時代(8世紀から9世紀)にさかのぼります。当時は、男子は15歳ごろ、女子は13歳ごろになると、成人として社会的な責任を果たす能力を持てる歳としての儀式になります。男子は元服として、幼名から新しい名前に替えたり服装も大人のものへと改めたりします。女子は着物や化粧、髪型などを大人のものに改め、裳着を済ませることで結婚も許されるようになります。
しかし、上記のような儀式は上流階級のしきたりとして有名ですが、一般市民のなかでも13歳前後で大人としての一人前を認める儀式やお祝いなどは、数多くあったそうです。九州では、褌祝として男児は褌ふんどし、女児は腰巻きを初めて着けるなど。また、関西では十三詣りが、成人の義を由来にしていたのではないかと言われています。
現在のような成人の日は、国民の祝日に関する法律(祝日法)により、1948年に1月15日が「成人の日」と制定されました。2000年の祝日からは、1月の第2月曜日に変更されております。
成人式の料理
成人の日がなぜ1月なのか、年齢の考え方が「数え年」が一般的で、出生時を「数え1歳」とし元日を迎える度に年齢を加算するため、成人となる年齢を祝うのは必然的に元日近くになります。元服は、正月の1日から5日までの間に行うまたは、小正月(旧暦の1月15日でその年の最初の満月の日)に行うなど地域などで異なるようですが、1月の初めなのは今でも変わらないですね。
成人式にまつわる料理は、特別これいったしきたりやルールはなく、決まった料理もありませんが、お祝いの席として、お祝い膳。お正月が近くなので、縁起物を頂くことも多いです。
人気なのはお寿司やお吸い物、鯛などの縁起の良い食材。二十歳のお祝いとしてお酒をいただくことも定番の一つです。
これまでの成長とこれから大人としての門出を祝う場として家族や親しい仲間とお祝いの席を楽しんでみてください。