ご出産・お宮参り
出産のお祝いは、新しい家族の幸せを祝福し、母親と赤ちゃんを温かく迎える特別な瞬間です。日本やアジアの文化では、出産の際に特別な料理やお祝いの習慣が存在します。
日本では、赤ちゃんが生後7日目に「お七夜」という誕生した赤ちゃんの健やかな成長を願い命名書に書き、神棚や床の間に飾る行事があり「命名式」、「名づけ祝い」と呼ばれることもあります。地域によっても違いはありますが、赤飯や尾頭付きの鯛、昆布、紅白の麩などの祝膳を家族で食べ、お宮参りまでの約1ヶ月間、命名書を飾るのが習俗のようです。現代では、ちょうど病院から産後一週間前後で退院すること多いため、退院祝いを兼ねてお祝いする席を設け、赤ちゃんのお披露目にもなります。
赤ちゃんが健やかに成長し生後1ヵ月目頃を目安にとして神社やお寺に参拝しこれからの健やかな成長を祈る「お宮参り」は多くの方がお祝いする行事として有名ではないでしょうか。最近では、「お宮参り」で正装し、着物をきることに合わせて「ニューボーンフォト」として記念写真を撮ることも多いみたいですね。
日本以外でのお祝い
日本から離れると、中国では、出産後に新母と赤ちゃんが安静に過ごす「坐月子」と呼ばれる期間があります。この期間中、特別な栄養を含む料理が用意され、母親の身体を回復させる役割があります。例えば、鶏のスープや栄養たっぷりの食材が使われます。そして、赤ちゃんがすくすくと成長し生後1か月を迎えると、「满月宴(まんげつえん)」というお祝いが行われます。家族や友人を招待し、赤ちゃんの成長を祝福します。この際、赤い卵や紅白の幸運を象徴する料理が振る舞われるみたいです。
アメリカやヨーロッパでは、キリスト教の影響で、洗礼式や洗礼後の祝宴が出産祝いに関連して行われたり、最近では赤ちゃんの性別を知らせるためのパーティーや、ベビーシャワーといった赤ちゃんが生まれる前に両親や親しい友人たちで集まり、ベビーグッズなどの贈り物をいただき、ベビーシャワーゲーム、クイズ、赤ちゃんに関するクイズ、おむつのゲームなどをしながら食事を楽しむパーティーで、これから生まれてくる赤ちゃんへの誕生を祝福し、親になる父親と母親をサポートする場として、広まっているそうです。 出産祝いの歴史は古代からさかのぼり、異なる文化や地域でさまざまな形態を取りながら進化してきたそうです。